「太平洋フェリー シニア割引」は本当にあるのか?結論から言うと、太平洋フェリーには年齢限定のシニア割引制度は存在しません。
ですが、年齢に関係なく使える割引制度を上手に活用することで、70代の夫婦でも1万円近く旅費を節約できるケースがあります。
船内はバリアフリー対応や展望風呂、快適な客室などが整っており、シニア世代でも安心して船旅を楽しめる環境です。
この記事では、料金を抑えながらフェリーの旅を快適に過ごす方法を、わかりやすくご紹介します。
お得に、そして安心して太平洋フェリーを利用したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
- 太平洋フェリーにシニア割引がない理由と代わりに使える割引制度
- インターネット予約や早割を活用して旅費を節約する具体的な方法
- 70代夫婦が利用した場合の往復料金シミュレーションと節約額
- 高齢者でも安心して過ごせる船内設備とサービスの内容
- 他のフェリー会社との料金・設備の比較
太平洋フェリーでシニアが使える割引は?

太平洋フェリーには、高齢者向けの「シニア割引」はありません。
他の交通機関のように「60歳以上は〇%割引」といった年齢限定の優遇制度は用意されていないのが現状です。
もしかすると、「ちょっと損した気分になる」と感じる方もいるかもしれませんね。
ですが、太平洋フェリーでは年齢にかかわらず誰でも使える割引制度が多数あり、上手に活用すればシニア割引以上にお得になるケースも多いのです。
たとえば、出発日の21日前までに予約する「春の早割21」では、最大で40%の割引が受けられます。
これは期間限定ですが、通常のシニア割よりもはるかに高い割引率です。
そのほかにも、往復で復路が割引になる「往復割引」や、インターネット予約による割引など、多様な優待が用意されています。
つまり、シニア限定の割引制度が特にないだけで、お得に太平洋フェリーを利用することができます。
重要なのは、割引制度の内容をきちんと理解し、自分に合った形で活用することです。
そうすることで、旅の費用をしっかり抑えながら、太平洋フェリーの船旅をより充実したものにできますよ。
太平洋フェリーをシニア世代がお得に利用する方法
太平洋フェリーにはシニア割引がなくても、お得に乗る方法がいくつもあります。
紹介する割引制度を活用すれば、通常料金より数千円も安く乗れます。
フェリー旅はホテル宿泊と移動を兼ねているため、フェリーの費用を抑えられるのは嬉しいですよね。
以下に、シニア世代でも利用しやすい代表的な割引を紹介します。
割引制度 | 内容 | 対象条件 | 割引率目安 |
---|---|---|---|
早割21 | 出発日の21日前までの予約で適用 | 全年齢 | 最大40%割引 |
インターネット割引 | オンラインでの予約時に自動適用 | 全年齢 | A期間は10%、他は5%割引 |
往復割引 | 往復利用時に復路が割引 | 全年齢 | 復路10%割引 |
マイカープラン | 自家用車+運転者のセット割(人数追加も可能) | 自動車利用者 | 単体購入より割安 |
JAF会員割引 | JAF会員証の提示で割引 | JAF会員 | A期間のみ10%割引 |
イオンクレジット会員割引 | 対象カードの提示で割引 | イオンカード会員 | A期間のみ10%割引 |
障がい者割引 | 障がい者手帳の提示で適用 | 該当手帳保有者 | 基本運賃50%割引 |
たとえば、21日前までにネットで往復予約をすれば、「早割21+インターネット割引+往復割引」の組み合わせが可能です(※割引の併用には制限があります)。
計画的に動けば、片道で数千円、往復で1万円近く節約できるケースも。
太平洋フェリーでシニア向けの特別な制度はなくても、これらの割引は誰でも利用できますね。
- 【A期間とは?】
-
太平洋フェリーでは、時期によって運賃が変動するため、以下のように運賃適用期間を複数のカテゴリに分けています。各期間は毎月変更されていますので、公式サイトからご確認下さい。
運賃区分 | 内容 | 特徴 |
---|---|---|
A期間 | 閑散期(年間で最も空いている時期) | 運賃が最も安い。割引も多い。 |
B期間 | 通常期 | 標準的な料金設定 |
C期間 | 繁忙期 | 夏休みや連休前後など混雑期 |
D期間 | 特定繁忙期(GW・お盆・年末年始) | 運賃が最も高く、割引なしも多い |
太平洋フェリーの割引は併用できる?
太平洋フェリーの割引制度は原則として併用できません。
たとえば、インターネット割引とJAF会員割引、往復割引と早割21など、複数の割引を同時に適用することはできないルールになっています。
この制限がある理由は、それぞれの割引が個別に「最もお得になる条件」に基づいて設計されているためです。
割引の重ね掛けを許可すると運賃体系が複雑化し、運用が難しくなるため、どの割引制度も単体適用が前提となっています。
割引選びのポイント
割引を併用できない以上、どの割引が最もお得かを事前に比較することが大切です。
たとえば、
- 計画的に早めに予約できるなら→早割21
- ネット予約に慣れているなら→インターネット割引
- 車と一緒に乗船するなら→マイカープラン
- 同じルートで往復するなら→往復割引
このように、自分の旅のスタイルやスケジュールに合った割引を選びましょう。
割引に関する問い合わせは公式へ
割引の条件や対象期間は随時変更されることがあるため、迷ったときは公式サイトまたは予約センターへ確認するのが確実です。
太平洋フェリー 割引案内ページ
割引の併用ができないとはいえ、最適な1つを選ぶだけでも大きな節約になります。
旅の内容や人数に応じて、最もメリットのある制度を選択していきましょう。
太平洋フェリーのシニア向け料金シミュレーション!
「実際いくらかかるの?」という疑問に答えるために、70代のご夫婦が太平洋フェリーを利用して名古屋〜仙台間を往復するモデルケースをご紹介します。
利用するのはスタンダード和室(2名1室)で、往復の移動をフェリーで行う想定です。
70代ご夫婦のシミュレーション条件&結果
今回の条件は次のとおりです。
- 利用者:70代のご夫婦(2名)
- 区間:名古屋〜仙台 往復
- 部屋タイプ:スタンダード和室(個室・2名利用)
- 車両:なし(徒歩乗船)
- 利用時期:A期間(運賃が最も安い時期)
- 予約方法:インターネット予約(ネット割適用)+往復割引
太平洋フェリーを利用した料金シミュレーションをまとめました。
区間 | 通常料金(1人) | 割引適用後(1人) | 夫婦2人分合計 |
---|---|---|---|
名古屋→仙台 | 約14,200円 | 約12,780円(10%割引) | 約25,560円 |
仙台→名古屋 | 約14,200円 | 約11,460円(復路10%+ネット割) | 約22,920円 |
合計 | 約28,400円 | 約24,240円(1人) | 約48,480円 |
※割引率は「A期間」「ネット予約10%割引」「復路のみ往復割引10%」を想定
※食事代・オプション料金は含まれていません
- スタンダード和室は、靴を脱いでくつろげる畳の個室で、シニア世代に人気があります。
- ネット予約を活用することで、自動的に割引が適用され、面倒な手続きは不要です。
- 往復割引は復路にのみ適用されるため、行きと帰りの料金に違いがあります。
片道で約2,000円、往復で約4,000円の節約になりました。
宿泊と移動を兼ねたフェリー旅は、コストパフォーマンスに優れています。
浮いた予算で、仙台で牛タンを楽しんだり、名古屋港の水族館に立ち寄ったりと、旅の満足度がぐっと上がりますよ。
もう迷わない!太平洋フェリーの予約方法まとめ

太平洋フェリーの予約はひとりでできるのか、不安に感じている方もいると思います。
当サイトでは、太平洋フェリーの予約方法を詳しく解説していきますよ。
太平洋フェリーの予約方法は、インターネット予約と電話予約です。
スマートフォンやパソコンを使える方はネット予約が便利ですが、「操作に不安がある」「直接話を聞きたい」という方は電話予約もおすすめです。
インターネット予約の流れ
インターネット予約は、公式サイトから24時間いつでも利用できます。
予約完了までの流れは以下の通りです。
- 太平洋フェリー公式サイトへアクセス
- トップページの「ご予約・空席照会」から出発地・到着地・日程を選択
- 利用人数・部屋タイプ・車の有無を入力
- 空席状況を確認し、希望の便と部屋を選択
- 名前・連絡先・支払い方法などを入力して予約完了
※早割21やインターネット割引はこの方法で自動的に適用されます。
オンラインで完結するため、電話が苦手な方や営業時間外に予約したい方に向いています。
予約完了後は、登録したメールアドレス宛に確認メールが届くので安心です。
電話予約の流れ
「ネット予約はちょっと不安」という方には、電話予約がぴったりです。
窓口のスタッフが丁寧に対応してくれるので、初めての方でも安心して申し込めます。
■ 電話番号(予約センター)
太平洋フェリー 名古屋予約センター:
TEL:052-389-3011(営業時間 9:30〜17:00/年中無休)
電話での予約時には、以下の情報を準備しておくとスムーズです。
- 出発日と便名(または希望の時間帯)
- 出発地・目的地
- 利用人数・希望する部屋のタイプ
- 車両の有無(ナンバー・車種など)
- 名前・連絡先
スタッフが空席状況を確認しながら案内してくれるため、希望に合う条件で最適な予約ができますよ。
「自分で予約するのは難しそう」と思っていた方も、方法を知ることでぐっとハードルが下がりますね。フェリー旅は、準備の段階からもう旅の一部です。
迷ったら、まずは電話で問い合わせてみるところから始めてみてください。
- ネット割引と電話予約では、料金が違うのですか?
-
はい、違いがあります。インターネット割引はWEB予約限定の制度で、A期間なら10%、それ以外の期間でも5%の割引が自動で適用されます。電話予約ではこの割引は使えません。
太平洋フェリーの設備と安心サービス
太平洋フェリーは、シニア世代の方でも安心して快適に過ごせるように、設備やサービスがしっかり整えられています。
ただの移動手段ではなく、船上でのひとときを“旅の楽しみ”として味わえる工夫が随所に見られますよ。
バリアフリー対応で移動も安心
船内には、車いすの方や足腰に不安のある方でも利用しやすいようにエレベーターが完備されています。各フロアへスムーズに移動できるため、階段を使う必要がありません。
また、一部の客室にはバリアフリー対応の専用ルームが用意されており、トイレや洗面台なども使いやすい設計です。客室タイプによって設備が異なるため、予約時に希望を伝えておくと安心です。
船内での過ごし方も充実
フェリーの中では、ただ寝るだけではありません。のんびりと海を眺めたり、食事を楽しんだりと、移動時間そのものが思い出になるような環境が整っています。
- 展望浴場(大浴場)
大きな窓から太平洋を望むことができる、開放感のあるお風呂です。朝日や夕日を眺めながらの入浴は、陸の旅では味わえない特別な体験になります。 - レストラン
船内にはバイキング形式のレストランがあり、季節ごとの料理や地元食材を使ったメニューが提供されています。座席間もゆとりがあり、落ち着いて食事を楽しめます。 - ラウンジ・シアター
無料で楽しめるシアターや、ゆったりとくつろげるラウンジも完備。本を読んだり、映画を観たり、各自のペースで過ごせる空間が広がっています。
体調や緊急時にも配慮された安心設計
船内には医療用の応急処置室もあり、体調不良の際にはスタッフが迅速に対応してくれます。乗務員は訓練を受けたプロフェッショナルばかりなので、万が一のときにも落ち着いて相談できます。
また、船内アナウンスは丁寧でわかりやすく、初めての乗船でも不安を感じさせません。必要があれば、乗船時や船内でスタッフに直接質問することも可能です。
快適に過ごすためのワンポイント
- 乗船前に必要な荷物をまとめておく(船内では車に戻れないため)
- 早めの乗船手続きを心がける(慌てず、落ち着いた移動が可能に)
- 展望風呂の時間帯を確認しておく(混雑を避け、ゆったり入浴できます)
太平洋フェリーは、シニア世代が安心して旅を楽しめるよう、設備とサービスの両面からしっかりとサポートされています。長距離移動でも体に負担が少なく、まるで船旅が一つの“宿泊体験”になるような心地よさが魅力です。
太平洋フェリー以外でシニアにおすすめのフェリーは?料金を比較!
太平洋フェリーが便利で快適なのは確かですが、「他のフェリー会社と比べてどうなの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。ここでは、シニア世代に人気のフェリー路線を3社厳選し、料金やサービスの面から比較していきます。
【比較するフェリー3社】
フェリー会社 | 主な路線 | 特徴 |
---|---|---|
太平洋フェリー | 名古屋〜仙台〜苫小牧 | 設備が充実。観光・食事・快適性に優れる |
新日本海フェリー | 舞鶴・敦賀〜小樽・苫小牧 | 距離が長めだが大型船で快適。早割・ネット割が豊富 |
オーシャン東九フェリー | 東京・横須賀〜徳島・新門司 | シンプルな設備でリーズナブル。長距離移動に向く |
【シニア利用のしやすさ比較】
項目 | 太平洋フェリー | 新日本海フェリー | オーシャン東九フェリー |
---|---|---|---|
シニア割引制度 | なし(代替割引が豊富) | なし(早割やWEB割あり) | なし(往復割あり) |
バリアフリー対応 | ◎(エレベーター、専用室) | ◎(車いす対応室あり) | ◯(基本対応のみ) |
客室の快適さ | ◎(和室・洋室から選択) | ◎(スイート含む多彩な客室) | ◯(シンプルで機能的) |
料金の目安(名古屋〜仙台 or 同等距離) | 約25,000〜50,000円(2名往復) | 約28,000〜55,000円(2名往復) | 約22,000〜45,000円(2名往復) |
※料金は部屋タイプ・時期・割引の有無で変動します。
【結論:観光と快適さ重視なら太平洋フェリーがおすすめ】
どのフェリーにも魅力はありますが、旅行そのものを楽しみたいシニア層には太平洋フェリーがもっともバランスの取れた選択肢といえます。展望風呂やラウンジなど、船旅の時間そのものを楽しめる設備が整っており、移動をストレスに感じにくい設計が魅力です。
また、太平洋フェリーは観光地とのアクセスも良好で、仙台や北海道の観光拠点としても最適です。ゆったり過ごしながら、観光も楽しみたいという方には、非常に相性の良いフェリーといえます。
「もっと安く行けるところは?」「設備の違いは?」という疑問を持つ方も、こうして比較してみると、自分に合ったフェリーが見えてきます。費用だけでなく、安心感や船内での過ごしやすさも、選ぶポイントとして重視したいところです。
太平洋フェリーの口コミ
太平洋フェリーを利用した方々の声には、「思っていたより快適だった」「また乗りたい」というポジティブな評価が多く見られます。
船内の快適さと設備
多くの利用者が、船内の清潔さや設備の充実度に満足しています。
- 「広々としたロビーや清潔な展望大浴場は、多くの利用者から高評価を得ています」
- 「船に乗り込んでまず驚いたのが、広々とした客室や、きれいで落ち着いたスペース」
また、船内には映画館やゲームコーナー、ラウンジなどの娯楽施設もあり、長時間の航海でも退屈しない工夫がされています。
食事の評価
レストランでの食事に関しては、好評の声が多い一方で、改善を望む意見も見受けられます。
- 「朝食付きのプランにしていたので、レストランで朝食を。かなり種類豊富なバフェでした」
- 「レストランのビュッフェが料金のわりに種類が少なくて残念。船の上だからできることは少ないのか?」
このように、食事の内容や価格に対する感じ方は人それぞれですが、全体的には満足度の高い食事が提供されているようです。
船酔いや揺れに関する声
船酔いに関する不安を抱える方も多いですが、実際には「思ったより揺れが少なかった」という声が多く聞かれます。
- 「帰りは強風や雨でしたが揺れは少なかったです。酔い止めも必要ありませんでした」
ただし、天候によっては揺れを感じることもあるため、酔い止め薬を持参するなどの対策をしておくと安心です。
総合的な評価
太平洋フェリーは、快適な船内環境や充実した設備、親切なスタッフの対応など、多くの面で高評価を得ています。
一方で、食事の内容やWi-Fi環境など、改善を望む声もありますが、全体的には「また利用したい」と感じる方が多いようです。
まとめ
最後に、この記事で紹介した太平洋フェリーのポイントをまとめます。
- 太平洋フェリーに年齢限定の「シニア割引」は存在しない
- ただし、誰でも使える割引制度を組み合わせれば実質的にお得になる
- ネット予約+早割21+往復割引などを活用することで、70代夫婦の往復料金も約4,000円以上節約できる
- フェリー内にはバリアフリー設備や展望風呂、快適な客室があり、シニア世代でも安心
- 他のフェリー会社と比べても、快適さ・設備の充実度・観光のしやすさで太平洋フェリーは高評価
- 実際の利用者からも「静かで快適」「親切なスタッフ」「また利用したい」といった好意的な口コミが多数
情報をしっかり把握し、早めの計画を立てることで、費用を抑えつつ快適な船旅を楽しめます。
太平洋フェリーは、旅の予算を抑えたい方にも、ゆったりした時間を過ごしたい方にもぴったりの移動手段です。
シニア世代の新しい旅の選択肢として、ぜひ一度検討してみてください。